人材採用と聞くと、すぐにリクルートなどの人材紹介会社を思い出すかもしれないが、インドネシアには多彩な採用方法がある。日系企業で働きたいと思っている人は本当に多くいるが、「良い人材はいない」と嘆く進出企業の担当者もいる。しかし、インドネシアにも優秀な人材はいるのだ。
そして優秀な人材は以外と身近に存在しているかもしれないし、人材を探し続けることが大事なのだ。
今回は9年の在住経験から学んだ、インドネシア人を採用するために必要な考え方とその採用方法についてご紹介する。人材採用の正しいマインドを持ち、根気よく探し続けることで、会社の発展に貢献する優秀な人材を見つけることができるのだ。
1.採用時に持つべきマインドセット
2.マネージャー・管理職の採用方法
3.作業員・一般業務の採用方法
4.補助業務の採用方法
1.採用時に持つべきマインドセット

インドネシアでのビジネスを成功させるには、たくさんの人の支えが必要だ。お客様、パートナー、アドバイザー、従業員に支えられて始めてビジネスが構築できる。お互いに助け合って、依存しながら目標に突き進んでいく仲間がどうしても必要なのだ。
一般的にインドネシア人は働かないと感じている日本人がいるが、インドネシア人の中にも優秀な人材は存在する。優秀な人間を採用するには、どんな人物と仕事をしたいのか、どういう価値観を共有したいのかをはっきりさせておくことで、選択を間違えることがなくなるのだ。
以下は私が経験から学んだ、採用時に持つべきマインドセットだ。
・天才だけを採用する
天才というのは、その人だけが飛び抜けた特殊な才能を持っている人だ。コンピュータかもしれないし、メカ的な技術かもしれないし、掃除のていねいさかもしれない。ある事に対して、パッションを持っており、深い知識と行動力がある人だ。天才は心理的な覚悟でもいいし、すぐ行動に移す速さでもいい。
中途半端な人は、絶対に入れないと決めることだ。日本語が少し話せて、簿記が少しできて、パソコンも少しできるような中途半端な人は、何をやらせても中途半端だからだ。
なんでも良いが、あることに熱中し、もっと成長しようと長期的に行動を続けているのであれば良い。
ただし、天才はそれほど多くはいない。私の感覚でいくと、300人から500人に一人ぐらいだと思う。だから、天才を探し続ける必要があるのだ。感情的になって、「かわいそうだから」とか、「せっかく面接まで来たのだから」といった温情は必要ない。中途半端な人を入れたために苦労をするのは現地法人であり、あなた自身だからだ。
・長期的に付き合えるか
多くの人はどうしても短期的な結果を求めてしまう。「高い給与を払っているのだから、売り上げを上げてもらわないといけない」とか、「生産性を上げなければならない」といったことを考えてしまう。
その人を採用するかしないかは、その人と10年、20年と付き合えるかどうかだ。なにか違和感がある場合や長期的には付き合えないのであれば、最初から付き合わないほうがよい。時間の無駄だ。
10年、20年の付き合いになるとすれば、家族のことや、将来の夢や目標をどうしても聞きたくなるし、応援してあげようという気持ちにもなる。雇用者と従業員という関係を超えた存在になることなのだ。
・発言は無視、行動だけを見る
インネシア人は、できないことも「できます!」と言うし、失敗をしてもいいわけをすることがが多い。言うことだけなら、誰でも言える。実際にしっかりと仕事をするかどうかは、行動を見るしかない。
正社員の場合には、3ヶ月間の試用期間があるが、その間の行動をしっかり見ておくことだ。業務時間内だけではなく、休憩時間や休日などにも、いろいろな人から聞き出して、観察しておくのだ。
発言と行動が一致しているのか、どんな行動をしているのか、どのくらい行動を続けているのか、を見て判断する。
・異常なぐらいコミニュケーションを取る
多くの日本人は、現地マネージャーや管理職とのコミニュケーションが少なすぎる。夜は同じ日本人同士で食事をしたり、休日はゴルフなどで時間を使っている。それよりは直属の部下であるマネージャーや管理者とのコミュニケーションを取る時間を作っていくことが重要だ。
コミュニケーションの質と量がその人の付き合いの長さに比例するからだ。
・労働法を熟知する
労働関連法規は毎月のように改正されたり、追加されたりしている。インドネシアの場合は予告もなく施行されるので、必ず毎月最新の労働関連の法律や会社法を入手し、調べておくことが大事だ。
最低賃金についても、毎年11月中旬ごろ発表され、1月から施行されるので、1ヶ月程しか時間がない。最低賃金もある程度予想しておくことで予算の確保もできることになる。
人事関係で大事なことは、以下のようなことだ。
・人事は外国人が直接担当できない。
・就労形態は正社員と契約社員で、契約社員は「主たる業務」はできない。
・派遣業務は限定されている。
・正社員の試用期間は3ヶ月。
その他については、労働関連法規をよく読んでほしい。
・労働に関するインドネシア共和国法律2003年第13号
Undang-Undang Republik Indonesia Nomor 13 Tahun 2003 Tentang Ketenagakerjaan
2.マネージャー・管理職の採用方法
[出典:Universitas Indonesia]
1.人材紹介会社
人材紹介会社は一番簡単に人材を探せるが、一番コストがかかる。人材紹介会社は、現地採用の日本人とインドネシア人の採用の両方がある。最近では、日系企業の進出が多くあり、大手を含め、新しい人材紹介会社も増えている。
・現地採用の日本人
現地採用に応募してくる日本人には、大きくわけて2つのパターンがある。一つは、インドネシアに駐在した経験があり、帰任や定年退職で前職を辞めた人が、再度インドネシアで働きたいと思っているパターン。もう一つは、日本での就職ができず仕方なくインドネシアなどの海外に職を求めている人だ。
採用する場合には、英語やインドネシア語ができることを条件にあげている企業が多いが、なぜインドネシアで働きたいのかをしっかり聞くこと、専門的な知識や指導力があるか、を見極めることが大事だ。
・インドネシア人の採用
インドネシア人の多くは、常に人材紹介会社に登録している。理由はすこしでも給料や待遇が良い会社があれば、転職したいと考えているからだ。転職回数が10回以上ある人も頻繁に存在する。日系企業を希望するインドネシア人は、日本人との相性が悪いために転職する人もいる。
主な人材紹介会社は以下。
・JACリクルートメント・インドネシア
(http://jacid.exblog.jp)
・セルナジャヤ
(https://www.selnajaya.com/jp/)
・インテリジェンス
(https://www.inte.co.id)
・フジビジャック
(http://www.fujibijak.co.id)
・アイコニック
(http://iconic-id.com)
・リクルート(RGF HR Agent Indonesia )
(http://www.rgf-hragent.asia/indonesia/en/)
・廣済堂インドネシア
(http://www.kosaido.co.id/)
2.インドネシアの大学から採用
インドネシアの大学には有能な人がいるが、日本のように大学卒業後すぐに就職するという体制はまだ確立されていない。優秀な人材を安価で探すには、大学を頻繁に訪問することだ。大学の就職担当だけではなく、学生たちとも交流をすることで、まだ就職をしていない卒業生とのコミュニティーとのコンタクトができるからだ。
インドネシアでは大学が数多く存在するが、世界的にみた場合には残念ながらレベルは低い。できるだけ大学ランキングの高い大学を選んで、アプローチをしていく。日系企業であれば、大学側としても喜んで迎えてくれる。
インドネシアでは以下の4つがダントツだ。
・ガジャマダ大学(Universitas Gadjah Mada)
http://ugm.ac.id
ジョグジャカルタにあり、全土から優秀な学生が集まっている。
・インドネシア大学(Universitas Indonesia)
http://www.ui.ac.id
「インドネシアの東大」と言われる。ただ、有名な大企業や官庁に就職したいと考える希望者が多い。
・バンドン工科大学(Institut Teknologi Bandung)
http://www.itb.ac.id
工業系の最高峰。ロボットコンテストにも参加しており世界レベル。
・ボゴール農業大学(Institut Pertanian Bogor)
ユドヨノ前大統領が卒業している。
http://ipb.ac.id
なお、インドネシア教育大学の日本語学科の生徒は優秀だと感じている。通訳や翻訳者として期待できる。
以下、2015年インドネシアの大学ランキング
順位 | 日本語名 | インドネシア語名 | 所在地 | URL |
1 | ガジャマダ大学 | Universitas Gadjah Mada | ジャワ島・ジョグジャカルタ | http://ugm.ac.id |
2 | インドネシア大学 | Universitas Indonesia | ジャワ島・デポック | http://www.ui.ac.id |
3 | バンドン工科大学 | Institut Teknologi Bandung | ジャワ島・バンドン | http://www.itb.ac.id |
4 | ボゴール農業大学 | Institut Pertanian Bogor | ジャワ島・ボゴール | http://ipb.ac.id |
5 | ディポネゴロ大学 | Universitas Diponegoro | ジャワ島・スマラン | http://www.undip.ac.id |
6 | ブラウィジャヤ大学 | Universitas Brawijaya | ジャワ島・マラン | http://www.ub.ac.id |
7 | パジャジャラン大学 | Universitas Padjadjaran | ジャワ島・バンドン | http://www.unpad.ac.id |
8 | スブラス・マラット大学 | Universitas Sebelas Maret | ジャワ島・スラカルタ | http://uns.ac.id/id/ |
9 | アイルランガ大学 | Universitas Airlangga | ジャワ島・スラバヤ | http://www.unair.ac.id |
10 | グナダルマ大学 | Universitas Gunadarma | ジャワ島・デポック | http://www.gunadarma.ac.id |
11 | スプル・ノーペンバー工科大学 | Institut Teknologi Sepuluh Nopember | ジャワ島・スラバヤ | https://www.its.ac.id |
12 | インドネシア教育大学 | Universitas Pendidikan Indonesia | ジャワ島・バンドン | http://www.upi.edu |
13 | スマラン国立大学 | Universitas Negeri Semarang | スマラン | http://unnes.ac.id |
14 | ハサヌディン大学 | Universitas Hasanudin | スラウェシ島・マカッサル | http://www.unhas.ac.id/id/ |
15 | マラン国立大学 | Universitas Negeri Malang | ジャワ島・マラン | http://www.um.ac.id |
16 | プトゥラ・クリスティン大学 | Univerisitas Petra Christin | スラバヤ | http://www.petra.ac.id |
17 | ビナ・ヌサンタラ大学 | Bina Nusantara University | ジャカルタ | http://binus.ac.id |
18 | ジョグジャカルタ国立大学 | Universitas Negri Jogyakarta | ジョグジャカルタ | http://www.uny.ac.id |
19 | スリウィジャヤ大学 | Universitas Sriwijaya | スマトラ島・パレンバン | http://www.unsri.ac.id |
20 | ムハマディヤ・ジョグジャカルタ大学 | Universitas Muhammadiyah Yogyakarta | ジョグジャカルタ | http://www.umy.ac.id |
3.日本在住経験のあるインドネシア人(大学生・技能実習生)
・日本の大学を卒業
日本の大学に進学し、卒業したインドネシア人も多く存在する。ある程度の学力があり、日本語も堪能だ。さらに、日本に留学させるための費用を出せる両親に恵まれている。ただ、彼らの多くは日系の大企業に雇用されているか、自分自身のビジネスをしていることが多いので、中堅企業ではなかなか雇うことは難しい。もし、雇用できても、すぐに給与の高い会社に転職する可能性も高い。
・技能実習生としての経験
技能実習生制度は、日本の産業技術を発展途上国に伝え、人材育成の支援を目的とした制度だ。公益財団法人・国際研修協力機構(JITCO)が中心となり、技能研修生は、日本で習得した技術を自国に帰って生かしてもらうのだ。
技能研修としての業種は、農業、漁業、建築、食品製造、繊維・衣服、機械・金属などだ。ただ、インドネシアに帰国後、日本で研修した内容が生かせる仕事をしていないのが現状だ。技能研修制度に対しては、日本での低賃金や劣悪な労働環境などで問題視されている。
しかし、インドネシアに帰国した研修生たちは、日系企業としては非常に雇用しやすい。それは、日本語が理解でき、日本的な労働の感覚が身についているからだ。しっかりと選別をすれば、優秀な人材を発掘できる。
インドネシアでは以下の機関があり、帰国した研修生の面接も毎月のように行われている。
以下の2つの機関が多く人材を日本に研修生として送り出し、帰国後の就職斡旋もしている。
・公益財団法人国際人材育成機構[通称:アイム・ジャパン]
(http://www.imm.or.jp/jkt/index.html)
・公益社団法人 日本・インドネシア経済協力事業協会[通称:ジークJIAEC]
(http://www.jiaec.jp)
他にも送り出し、就職を斡旋している機関がある。
・技能実習生を送り出している認定機関リスト
略称 | 認定送出し機関名 | 都市名 |
BULELENG | Disnakertrans Kabupaten Buleleng | バリ |
DCK | LPK Dwipayana Cipta Karya | バリ |
DISNAKERTRANS KAB. KARANGASEM | Disnakertrans Kab. Karangasem | バリ |
DUTA SAHAYA | LPK Duta Sahaya | バリ |
DWIPAHARA | LPK Dwipahara Bali | バリ |
INDONESIA HUMAN SUPPORT | Indonesia Human Support Corporate | バリ |
JAPAN RICH | LPK Japan Rich | バリ |
JEMBRANA BALI | LPK Jembrana Bali | バリ |
LPJ BALI | LPK LPJ Bali | バリ |
MARTA PUTRA | LPK Marta Putra | バリ |
SAKURA ARTHA | LPK Sakura Artha Bhuwana | バリ |
SALUNGLUNG | LPK Salunglung Sabayantaka | バリ |
TERAKOYA | LPK Terakoya | バリ |
CHUOO MANDIRI | LPK Chuoo Mandiri | バンダールランプン |
HARAPAN | LPK Harapan Putera Bandung Indonesia | バンドン |
JLMC | LPK Lembaga Bahasa dan Manajemen Jepang | バンドン |
KOMATSU | LPK Komatsu Training Center | バンドン |
LPK KOPERASI | LPK Koperasi Kulak Mitra Pakuan Ardin Jabar | バンドン |
MIRAI | Yayasan Mirai Nusantara | バンドン |
MITRA SUJI | LPK Mitra Suji Mulia | バンドン |
MULIA MANDIRI | LPK Mulia Mandiri Indonesia | バンドン |
MULIA MEISOU | LPK Mulia Meisou Indonesia | バンドン |
RANK-A | LPK Rank-A Indonesia | バンドン |
SITINJAU | LPK Sitinjau Laut Baru | バンドン |
ENTRUST | LPK PT Entrust Lestari Indonesia | ブカシ |
FUJI | LPK Fuji Bijak Prestasi | ブカシ |
MINORI | LPK Minori | ブカシ |
REGISA | LPK Regisa Foundation | ブカシ |
SEKAI HIKARI | LPK Sekai Hikari Indonesia | ブカシ |
AIIC | LPK Agro International Indonesia Cianjur | チアンジュール |
JAPINDO CIANJUR | Japindo Cianjur | チアンジュール |
MANDIRI UTAMA | Lembaga Pendidikan Bina Insani Mandiri Utama | チルボン |
AN-NAHDLOH | Yayasan Lembaga Sosial dan Pendidikan An-Nahdloh | ジャカルタ |
BUDI AGUNG | Budi Agung Binatara | ジャカルタ |
COOP | Yayasan Coop Indonesia | ジャカルタ |
GUNUNG | PT Gunung Gede Makmur | ジャカルタ |
HIMPURNA | LPK Himpurna Karya Mandiri | ジャカルタ |
JIAEC | PT Japan Indonesia Economic Center | ジャカルタ |
KEMENTERIAN | Kementerian Pertanian | ジャカルタ |
MASSAIHARA | LPK Massaihara | ジャカルタ |
MOORYATI | LPK Mooryati Soedibyo | ジャカルタ |
PUTRA INDONESIA | LPK Putra Indonesia | ジャカルタ |
SAREKAH | Sarekah Insan Atama | ジャカルタ |
YOKATTA | BLP3 SDM Yokatta | ジャカルタ |
AGARU | LPK Agaru Jaya | 西ジャワ |
AKILA AGRI | LPK Akila Agri | 西ジャワ |
AMANAT NEGERI | LPK Amanat Negeri Sakura | 西ジャワ |
AUDI | LPK Audi Pratama Mandiri | 西ジャワ |
BHAKTI KUSUMA | LPK Bhakti Kusuma | 西ジャワ |
DUA | LPK Dua Sobat | 西ジャワ |
INDONESIAN TECHNOLOGY | LPK Indonesian Technology Power | 西ジャワ |
KOUGAS | LPK Kougas | 西ジャワ |
MATAHARI PERDANA | LPK Matahari Perdana | 西ジャワ |
OISCA | LPK OISCA Indonesia | 西ジャワ |
RUNDE | LPK Runde Organik Berseri | 西ジャワ |
YPK | Yayasan Pendidikan Koperasi | 西ジャワ |
ZEN | LPK Zen | 西ジャワ |
BHASKORO | LPK Bhaskoro | 中央ジャワ |
HIRO | LPK Hiro | 中央ジャワ |
HOSHI JAPANESE | LPK Hoshi Japanese Course | 中央ジャワ |
INDEPENDENT | LPK Independent | 中央ジャワ |
MAGDY | LPK Magdy Indonesia | 中央ジャワ |
MAJESTA | LPK Majesta Foundation | 中央ジャワ |
SHINJU | LPK Shinju | 中央ジャワ |
TSUBOMI | LPKS Tsubomi | 中央ジャワ |
YUTAKA MITRA | LPK Yutaka Mitra Indonesia | 中央ジャワ |
ASAGAO | LPK Asagao | 東ジャワ |
CARAMEL CORA | LPK Caramel Cora | 東ジャワ |
REKADAYA | LPK Rekadaya Karsa Utama | 東ジャワ |
TARAKIT | LPK Taruna Nusantara Bangkit | 東ジャワ |
CAHAYA | LPK Cahaya Mandiri Indonesia | カランガンヤール |
SULTRA | LPK Sultra Kreasi Indonesia | ケンダリ |
YUUMEINA | LPK Yuumeina Celebes Indonesia | ケンダリ |
AOZORA INDAH | LPK Aozora Indah Nusantara | ロンボク |
MITRA JAYA | LPK Mitra Jaya Indonesia | マゲラン |
ASLI TIMUR | LPK Asli Timur | マカッサル |
LPPR | Lembaga Pendidikan dan Pelatihan Rakyat LPPR | マカッサル |
MATAHARI TERBIT | LPK Matahari Terbit | マナド |
ATTC | Yayasan Asia Top Training Center | マタラム |
LOGIKA | LPK Logika Internasional | マタラム |
NUSA | LPK Nusa Tenggara Bersatu | マタラム |
PROKLAMATOR | LPK Proklamator | バダン |
YUKO | LPK Yuko Tesa Mirai | パダン |
AGRO | Yayasan Agro International Indonesia | リアウ |
BIN | LPK Bhumi Ika Nuswantara | スマラン |
BINA KARYA MANDIRI | LPK Bina Karya Mandiri | スマラン |
SOLUTAMA | LPK Solutama Expertindo | スマラン |
TITIAN | LPK Titian Sakti Gakkou | スマラン |
UJC | LPK Universal Japan Course | スマラン |
YUTA TENGKER | LPK Yuta Tengker Mulia | スマラン |
KAWANUA BUNAKEN | LPK Kawanua Bunaken | スラウェシ |
OVERSEAS | LPK Overseas Technical Intern Indonesia | 南スラウェシ |
BINTANG DARMA INTAMA | LPK Bintang Darma Intama | スラカルタ |
MUSTIKA | LPK Yoga Mustika Persada | スラカルタ |
PUDJI | LPK Pudji Utami | タンゲラン |
SEMESTA INDAH | LPK Semesta Indah Indonesia | タンゲラン |
DISNAKERTRANS D.I. YOGYAKARTRA | Disnakertrans Prov. D. I. Yogyakarta | ジョグジャカルタ |
GLOBALINDO | Yayasan Globalindo Hartono, S. Pd | ジョグジャカルタ |
HOTARU | LPK Hotaru | ジョグジャカルタ |
IROHA | Iroha | ジョグジャカルタ |
JAPAN INDONESIAN BASIC | LPK Japan Indonesian Basic | ジョグジャカルタ |
他には、以下の団体がある。
・インドネシア研修生実業家協会(IKAPEKSI)
帰国した研修生の民間団体。
(http://www.ikapeksiindonesia.org)
4.ウェブサイト
携帯電話とインターネットの普及により、ウェブサイトからの就職を探す人も格段に増えてきた。
以下、インドネシアで信頼がある就職情報サイト。
・ジョブdb
http://id.jobsdb.com/id/id
・ジョブストリート
http://www.jobstreet.co.id
・キャリア
http://www.karir.com
・学生ジョブ
http://studentjob.co.id
5.社内から選抜
工場などにおいては、最低賃金クラスの作業員を多く雇用している。その中から選抜するのだ。一番コストがかからずに、優秀なな人材を発見することができる。
以前私は、技術者を選抜するために、全社員に高校1年程度の数学と物理のテストをおこなった。結果は、大学卒業生よりも、成績がダントツに良い現場作業員がいたのだ。彼女と面接をすると、高校には奨学金をもらって通っていたが、大学までには進学できなかったということだった。早速、製図とCADを教えたところ、わずか3ヶ月足らずで機械図面をかけるようになったのだ。
インドネシアでは、どれほど優秀であっても、大学を卒業しなければ最低賃金クラスの給料しかもらえず、せっかくを才能を生かしきれていないということを、身をもって感じた瞬間だった。
3.作業員・一般業務の採用方法

1.ウェブサイト・就職情報サイト
オペレータなどの就職もウェブサイトからの募集も増えてきた。
2.張り紙
会社の掲示板や工場の前に張り紙をするだけでも、募集は可能。従業員からの口コミで広がるからだ。ただ、従業員の家族や親族からの応募もあるので、範囲を決めておくことが大事になる。例えば、兄弟がNG、いとこはOKとするなどだ。
3.新聞広告
オーソドックスな方法だが、広い範囲で募集をすることが可能。インドネシアの大手新聞社は以下
・コンパス[Kompas] (http://www.kompas.com)
・アンタラ通信
(http://www.antaranews.com)
・テンポ
(http://www.tempo.co)
・ビジネス・インドネシア
(http://www.bisnis.com)
・リパブリカ
(http://www.republika.co.id)
4.業務補助の採用

主たる業務でない場合には、以下のような方法がある。
1.インターン(大学・高校)
会社近くの高校にインターンとして依頼することができる。高校側にも利益がある。教室が狭く全員が授業を受けられないので、インターンを受け入れてくれる会社を探しているからだ。インターンの学生も、最低賃金をもらえ、食事も出してもらえるので嬉しいことなのだ。
会社側としては、仕事の取り組み方を見て、将来において有望な人材を見極めることができる。
2.派遣
派遣業務は業務内容が限定されている。
派遣労働者が許されている業務は、以下の5つのみで、工場などの主たる作業には従事することはできない。
・クリーニングサービス業
・労働者用のケータリング業
・警備員業
・鉱業・石油業の補助的サービス業
・労働者用の輸送サービス業
3.翻訳・通訳
フリーの通訳・翻訳者はいるので、ウェブサイトで求人することがよい。
・ジョブストリート
http://www.jobstreet.co.id
4.運転手の採用方法
ドライバーは日本人にとって大事な存在だ。移動手段がほぼ車しかないインドネシアでは、ドライバーとの相性がビジネスに影響するからだ。募集方法は2つ。運転手仲間から紹介してもらう。もう一つは、日系のスーパーなどで張り紙をしたり、見つけたりすることだ。日系のスーパーであれば、日本人のドライバーを経験したことがあるので、日本人がよくいく場所がわかっているからだ。
まとめ
インドネシアで優秀な人材を探すには、人材紹介会社の紹介だけで探すのではなく、かつ「大学卒業」といフィルターをかけてはいけない。もちろん大学生には優秀な人材も多くいるが、優秀でありながら経済的理由で大学にいけなかった人も数多くいる。高卒であっても、本来優秀な人はやはり頭の回転も早く、仕事をこなす能力も高いのだ。
今回ご紹介したいろいろな方法で、探し続ければある確率で、良い人材を見つけることができるようになる。そして、採用した人材に固執せず、教育をし、自社で最適な人材に育て上げることが大事なのだ。